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気の向くまま

まったりオタクライフの日々

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嬉しくて書いてみた

BASARA書きたいな~とちらっと書いたら、読んでみたいという
メールをいくつかいただいたので調子に乗って書いてみました。
桃花扇ヒロインの設定で戦国BASARAにトリップです。
デフォルト名は『柏木早苗』で。




そんなこんなで(?)、戦国のような戦国でないような(どっちだ)世界にやってきた
早苗は祖父の友人である武田信玄に保護される身となっていた。
主である信玄とその部下真田幸村、幸村のオカン……ではなく忍びの猿飛佐助と
何かと顔を合わせる機会が多い早苗は、彼らとお茶をするのが日常茶飯事だった。

「時に早苗。」
「はい何でしょう。」
「そちも十六。年頃と言えば年頃じゃ。そちの祖父に頼まれゆえたこの信玄、
早苗の行く末を見届ける義務がある。」

「はあ。」
「嫁ぐとなればどのような男がいいか聞かせてくれ。」
「へ?」
「お、おおお館さまっっ!?」

突然のことにぽかんとする早苗とは逆に、本人以上に驚く幸村を見て
佐助は面白いことになりそうだな~と茶を啜った。

「これぞ、という男がいるなら遠慮なく言え。この信玄、なんとしてもその男との
縁談をまとめてみせようぞ。」
「いや、急にそんなこと言われましても。」
「早苗のいた場所では、好いた男女が婚姻すると聞いておる。そちを政略に使う
つもりは毛頭ない。ゆえに、心に決めた男がいるなら申せと言うておるのだ。」

普通言わないだろ、そんなこと。という概念は信玄にはない。
早苗の世界で、しかも早苗くらいの年頃となると好き相手がいてもどちらかというと
隠す行動を取る方が多い。もちろん、遠慮なくオープンにする者もいるだろうが。

第一、此処で早苗が特定の男の名前を言おうものなら問答無用で話をまとめると
言われた日には絶対に言えない。もし相手の男に意中の相手がいたらこの上なく
気の毒ではないか。

首をひねって考え込んでしまった早苗に、幸村がおそるおそる話しかけた。

「そ、その……早苗殿はどなたか心に決めた方がいるのでござろうか?」

いつも耳の鼓膜が破れんばかりに叫びまくる幸村にしては随分と遠慮がちだなと
早苗は不思議そうな顔をした。その意味に気づいている佐助は笑いをこらえるのに
必死だった。

戦場で虎和子と恐れられている真田幸村も恋をすればただの男。しかも超奥手な分
普通にすら達していない。最も、恋に気づいただけ幸村にしては上出来だと佐助は思っている。
そして幸村の気持ちに信玄も気づいているのだろう。だから幸村の前でこんな話を
したのだ。

早苗に意中の相手がいないことくらいわかっている。そして信玄も早苗の前では
誰でもいい、とは言ったもののその辺の男にくれてやるつもりは全くない。
あえて言うなら幸村だ。だからこの二人がまとまるように話しを進める為に
わざと早苗と幸村の前で信玄は話を振ったのだ。それに佐助は気づいている為
黙って茶を啜っている。

うーん、と少し考えた早苗は今のところは、と前置きをして素直な気持ちを述べた。


「まだまだ半人前ですので家庭を持つのは無理だと思います。
結婚は当分先ですね。」


ものすごい沈黙が落ちてきた。
信玄は早苗は相手がいないと答えると思っていた。(ちなみに佐助もである。)
相手がいないなら此処にいる幸村はどうじゃ、はっはっはーと話を
進めるはずが、早苗の一言により進めるにも進めなくなってしまった。

この話の流れで行くと、早苗が夫で幸村が妻というとんでもない展開に
なってしまう。佐助は一瞬だけ違和感がないかもと思ったのだが
全力で口に出すことを拒んだ。いくらなんでも、主が白無垢姿で嫁いでいく姿を
見るのはごめんだ。

「ええと、早苗。改めて聞くけど性別は女だよね。」
「生まれてこの方ずっと女ですが?」
「だよね。そうだよね。でも、そうするとさっきの言葉はおかしいと思わない?」
「どこがですか。」

素で気づいていない早苗に佐助はどうしたものかと天井を仰いだ。
横を見ると信玄ですら二の句を繋げないでいる。しかし幸村だけは違かった。

「わかり申した早苗殿!」
「はい?」
「この真田源二郎幸村、家庭に入れるよう精進尽くす所存!!」
「え?」
「ちょ、旦那!逆だって逆!旦那は嫁をもらうようでしょ!!」

「見ていてくだされ、お館さま!!早苗殿!この幸村、見事誓いを果たして
見せましょうぞ!!」
「はあ。頑張ってください???」
「よくぞ言った幸村ぁあああっっっ!!!」
「ぅお館さまぁあああっっっ!!!」
「ちょ、旦那!?大将ーっ!?」

話がまとまるならいいか、とあっさりと幸村と殴り愛をはじめた信玄から
少し離れたところでがっくりと膝を突く佐助と意味がよくわかっていない
早苗が取り残された。

ちなみに幸村と早苗は迷彩柄の忍びから「猿飛佐助の一般常識(結婚編)」
の講義を叩き込まれるのだが、後日の話である。


<後書き>
なんかグダグダになってしまった……orz
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